あれからずっと、考えていた。
私にとっての奏多の存在を・・・
そして、今私にできることを・・・
私は悩んだ。
大樹の時以上に・・・

次の日
結局答えは出てこなかった。
何時間考えただろう。
私は、授業など全く聞いていなかった。
そんな私を見ていた、里緒ちゃんと詩織ちゃんが私の机に集まって来た。
「美月・・・。ちょっと来て。」
久しぶりに見た二人の真剣な顔に私は圧倒されてしまった。
『うん。』

屋上に着くと二人が言った。
「あのさ・・美月。うちらって、美月にとってそんなに頼りない?」
『えっ?』
突然の言葉に私は驚いてしまった。
「じゃぁさ・・。なんで、うちらに相談してくれないの?」
『だって、迷惑かと思って。』
「うちらは、そんな人に見えてたの?」
『そんな訳じゃないよ。』
「じゃぁさ・・うちらに相談してよ。心配だったんだからね。」
里緒ちゃんと詩織ちゃんの目から涙が溢れ出した。
『いいの?』
「当たり前じゃん!うちら、親友でしょ!」
二人の笑顔に、涙が溢れた。
『二人とも、ありがとう。』
里緒ちゃん、詩織ちゃん。
私は、二人にありがとうと何回言っても言い足りないくらい救ってもらいました。
本当に、ありがとう!!!

それから、私が思ったこと、そして考えたことを二人に話した。
「ふ~ん。」
「なんだ、そんなことか!」
と言って笑った。
『そんなことって。私は真剣に悩んでいるのに。』
「ばかだねぇ~。そんなこと考えてるってことは、もう自分の中で答え出てるってことだよ。」
「そうそう。だから、はっきり言って美月は、奏多が好きなんだよ!てことは・・・ズバリ自分の中で告白しなきゃって思ってるってことだよ。」
そっか・・・
だからかぁ・・・。
『分かった!私頑張ってみるよ!!!』
「うん!そうこなくっちゃ♪」
うん!!!
私奏多のおかげで頑張れた。
だから、告白も頑張ってみるから!