由「もしもし。」

佳『もしもし、由奈?なんか元気ないね。どうしたの?』

由「佳奈~」

佳『だから、どうしたの?何かあった?』

由「あのね、今日高岡くんに好きです。って言ったんだ~。」

佳『うん。』

由「そしたら、私とは付き合えないって言われて、それで思わずショックで逃げてきっちゃった。」

佳『そっか。由奈、高岡くんに告白したんだ。結果は残念だったけど自分の気持ち言えただけでもっよかったんじゃない?』

由「そうだね。ありがとう、佳奈。なんか話聞いてもらって少し楽になった。本当にありがとう。」

佳『それはよかったよ。由奈、泣きたいなら泣いていいんだよ?我慢しなくていいからね。』

由「大丈夫。ありがとう、佳奈。じゃ、また明日学校でね。おやすみ。」

佳『ならいいけど。うん、明日ね。おやすみ。』

電話を切った後、私は朝まで泣いた。佳奈には大丈夫と言ったけど本当は全然大丈夫じゃなかった。だけど、佳奈には余計な心配をかけたくなかった。
私は、初めて恋というものを知り、失恋という悲しい恋も知った。恋をしてドキドキしたり苦しかったり、いろんな思いを知った。これで私の初恋は終わった。そう、この時は思っていた。