「佳奈美―、今日飲みしようね♪」


丁度その時、ヒロちゃんが走り寄ってくる。


「ジュンさん明日仕事?」


ヒロちゃんは隣の純郎さんに、そう尋ねる。


「うん。けど行くよ―」


彼は笑って答える。


「佳奈美の復帰祝いだし、佳奈美は強制―!!」


続けてヒロちゃんはそう言って、去って行く。


「予定大丈夫?」


少し呆れたようにジュンさんが聞いてくる。


「大丈夫ですよ。もう今暇人なんで」


あたしが笑って返すと彼はよかった、と呟いた。


「んじゃ、飲みを楽しみにして働きますか」


ふざけたようにそう言って、彼が他のテーブル清掃に取り掛かる。


あたしはそれについて、テーブルの備品を補充することにした。