｢拓人さんのｺﾄ。ごめんね、亜美。｣


リナは、それ以上何も言わなかった。


｢あー。拓人がどうかした??｣


アタシは敢えて知らないふりをした。


…………。


黙っているリナにアタシは元気よく言った。


｢リナ！アタシね、今、拓人と付き合ってるんだよー。で、チョー幸せ!!いいでしょッ!?って、リナにもユウジ君いるから幸せか～！｣


そう言うと、リナは少し安心したように言った。


｢良かった！亜美、おめでとう。亜美もやっと幸せつかんだね～。これで私の役目は終わり!!幸せのお裾分け完了でーす…(笑)。｣


リナと二人で声を上げて笑ってしまった。


その後、少し話して電話を切った。


ﾞそう言えば、アタシと拓人を逢わせてくれたのは、リナだったんだ…。リナには感謝しないといけない…。″



アタシは心の中でそう思った。