アタシがボーッとしていると、ユウジが話続けた。

「今頃、リナは拓人さんに必死で話してると思う。もちろん、拓人さんを自分のモノにしたい…と、思いながら…。でもね、亜美ちゃん。俺もリナのコト、そう簡単に諦めるつもりないから。年下で頼りないかもしれないけど。これでもリナには本気なんだ。」


ユウジの顔は真剣だった。

アタシは何も言えずに下を向いていた。


ユウジのリナに対する気持ちが痛いほど伝わってくる。


「ユウジ君…。リナは少しだけ、拓人に惹かれてるかもしれない。でも今だけだよ、きっと。それにリナには、ユウジ君っていう彼氏がいるんだから、大丈夫!」


アタシは何の根拠もなかったが、そう言うしかなかった。