「えっ!?京香お姉さんもウエディングドレス着たんですか??」


笑いながら聞くと、京香お姉さんは少し照れたような顔をして誰かを呼んでいた。


そこに現れたのは、黒のタキシードを着た男性だった。


「初めまして、亜美さん。」


そう言われて、アタシは意味が分からず拓人の顔を見た。


「実はさ、姉貴たちと合同挙式になったんだよ。どうしてもって、しつこくて・・・・・・」


苦笑しながら拓人が言った。


「えー!!京香お姉さん、結婚するんですか!?
いきなりすぎて、ビックリなんですけど・・・・・・」


「アハハ。ごめんね、亜美ちゃんを驚かせようと思って。
拓人に無理言って、合同挙式にしてもらったの。」


京香お姉さんは照れながら、答えた。


「じゃ、一緒に幸せになりましょうね。
アタシは嬉しいですよ!夢みたい!!」


そう言って、ニコニコしていた。挙式といっても4人だけ。


4人だけで十分だった。