「初めまして、拓人の父です。話は京香から聞いてるよ、亜美さん。
こんな息子だけど、よろしくね。産まれてくる赤ちゃんも楽しみにしてるから、元気な子を産んでね。」


それだけ言うと、どこかへ行ってしまった。アタシは返事をすることもできずに、黙っていた。


「姉貴の奴、親父たちにも話してたんだな・・・何でも話やがって。」


と、不機嫌そうに拓人が言った。


「良かった。アタシは京香お姉さんに助けられたよー!!」


拓人と話していると、拓人のお母さんがお茶を入れてくれた。もちろん、隣には笑顔の京香お姉さんがいる。


それから、少しだけお茶を飲みながら話をして帰った。帰り際に・・・


「亜美ちゃん、体大事にしてね。」


と、お母さんが言ってくれた。


「はい!ありがとうございます。」


と、元気よく返事をした。