拓人は、優しくアタシの涙を拭いてくれた。


「亜美は、これから母親になるんだから泣かないの。泣き虫のママじゃ困るでしょ!?お腹の子もジュエルも心配してるよ。」


そう言って優しくアタシを包み込んでくれた。


拓人の温もりが、身体から伝わってくる。


拓人も父親になるんだ。


゙母親になるんだから、しっかりしなきゃ。泣き虫じゃいけない、強くならなきゃ。″



そう思っても涙は止まらなかった。


拓人は小さな子供をあやすように、アタシの背中を優しくさすってくれた。


「亜美が赤ちゃんみたいじゃん…(笑)。」


そう言ってクスクスと笑っていた。


アタシは、少しずつ落ち着いてきて、拓人と話し始めた。


これからのコトや、産まれてくる赤ちゃんのこと…。