「でね…。何かあった時は、俺でもいいし姉貴でもいいから、必ず相談して。姉貴は、亜美のコト凄く気に入ってる。もしかしたら、俺よりも亜美の気持ちとか考えてるコト分かってくれるかもしれない。同じ女性として。」



拓人は少しだけ、照れながらも真剣な表情で話続けた。


「亜美が倒れて初めて気付いたんだ…。俺は、亜美のコト、いつも見てるつもりだったケド、亜美の心の中までは見えてなかったんだ…って。」


「拓人…。」


アタシは拓人の名前を、小さな声で呼ぶコトしか出来なかった。



゙拓人はいつだって、アタシだけを見てくれている。アタシのコトを思いやってくれる…。それだけで十分なのに…。″



拓人は、少し淋しそうな顔をしていた。