「亜美!今から二人でお祝いしよう。ちゃんとシャンパンも買ってきたんだから~。もちろんケーキもネ!!」


拓人はケーキの箱を見せながらニコニコしていた。

「わーい!拓人と二人きりのお誕生日。夢みたい…。」


「これからは、毎年俺が亜美の誕生日を祝うよ。永遠にね…なーんて…(笑)。」

恥ずかしそうに笑う拓人を見ながら、


゙アタシは絶対に拓人の側にいたい…いるんだ…″



と、思った。


「乾杯!」


二人きりのお誕生日会。

でも、二人だけで十分だった。



゙拓人さえいてくれればいい…。″



拓人がケーキにろうそくを立ててくれた。


ちょっと恥ずかしかったけど、ふぅーっと消した。

ろうそくが消えて電気がつくと、目の前にはキレイにラッピングされた箱が置いてあった。