真っ赤に染まった壁。


春奈はもう泣き喚いている状態だった。




なぜなら彼女は、優華が死のを目の前で見たのだから……




優華が死んで三人になったあたし達。



「……ハハハ
あー、優華死んじゃったぁ」



「み…さき…?」


こんな状況でも笑っている岬は、

さすがにあたしでも信じられなかった。




「岬おかしいよ!!!」


春奈が泣きながら叫ぶ。



「うるさいなぁ~。

次、アンタに死んでもらうよ?」




「や…だ!!
止めて!待ちなさいよ」



春奈は岬の足に必死でしがみつく。



「光ぃ…タスケテ!!…」



「う、うん…」



しかしなぜか足が動かない…。