5分経った。 そろそろ見上げていた首が痛くなる。 『見えないねー。流星群』 空を見上げたまま、由樹がつぶやく。 『ピークは午前3時だから、まだ見えないのかも』 孝一が言う。 『いや、もうすぐ見えるって』 秀人が言った。 『あともう5分まってみよう?』 手に息を吹き掛けながら千秋が言った。 その時。