「用件は?」 「え?」 先ほどの丁寧な言葉と違い 威嚇するような低い声が魁から聞こえると 少年は驚いてからだが硬直した。 「早く言えよ」 「は、はい。僕、足利(あしかが)亘(わたる)って言います。僕・・・・・・記憶がなくなって、気がつくと手が血だらけになってるんです」 「は?」 「僕が知らない間に、人を殺しているのかもしれなくて・・・だから、僕を調べてほしいんです!」 亘はすがるように魁を見た。 しかし、魁はどうしたものかと頭をポリポリと掻いた。