日暮れの緋色Ⅱ


 「ほっとけよ。ミコトの仕事じゃないだろ」

 魁が不愉快そうに、ワタルが出て行った扉を見ながら言う。

 ミコトは珍しくため息をつきながら

 冷え切った紅茶を一口飲んだ。


 「魁さんの入れた紅茶は冷えてもおいしいですわね」


 にこやかに笑うミコトを見て

 魁はまた面倒なことになりそうな予感を感じていた。