「こちら、デザートでございます。白ワインのジュレ。オレンジとライムのシャーベット添えです。ワインは甘口の貴腐ワインを使用しております。」 カクテルグラスに上品に盛られたジュレは、キャンドルの灯りを受けてキラキラと輝く。 シャーベットは、濃厚になった口内をサッパリとさせ、甘口のジュレは安らぎを運んだ。 店内を、コーヒーと紅茶の薫りで包まれる頃には、恋人達は贈り物でお互いの気持ちを相手に伝える。