「キレイだね」 あなたの声は、いつも私の頭の上を通って、違う誰かにだけ、届けられるの。 それが、すごく悔しくて私。 髪も肌も、ネイルもダイエットも。 がんばって、がんばっているんだよ? だけど、どんなにがんばったとしてもね? あなたの目に私がうつることは、ないのでしょう? 心の奥に閉じ込めたフリして、近付けば近付くほど、遠ざけられる。 私だって、悲しいけど、あなたを好きなのは、私なのに。 私を見てよ!! ここに、いるよ? 私じゃ、なんで、ダメなの? ここにいるのは、私だよ!!