翌日。

俺と梓と翔の三人で梓の実家に向かった。

まだ、何も。

梓の両親には伝えていない。

緊張するな…

長年、会っていないから。



飛行機と電車に乗って、着いたのは本当に田舎の町だった。

「ただいま」

梓の家は結構広い、昔ながらの家、といったところだった。

「おかえり…!!」

出迎えてくれたのは梓のお母さん。

「あれ…祥ちゃん?」

目を丸くして驚いている。

「お久しぶりです」

俺は深く頭を下げた。