「おじ…」

翔は言葉を言いかけて止めた。

頭を左右に振って祥ちゃんを見つめる。

「…パパ、おかえりなさい」

一瞬、時が止まったように。

辺りは静まり返った。

「…うん、ただいま」

祥ちゃんは照れながら翔を抱き上げる。

「おお!」

「おめでとう〜!!」

おばさんパワーが爆裂して、辺りは騒然となる。

「ウルサイなあ…」

祥ちゃんは呟くけど。

翔と顔を見合わせて笑った。