幼なじみの彼と彼女〜大人編〜

『優勝、おめでとう』

いきなり言われた言葉がコレで。

一瞬、言葉に詰まる。

「……ありがとう」

ようやく出た声。

少しかすれた。

『明日、話をしたい』

「話?」

いきなり、そんな事を言われても。

明日は朝から本社に行って報告したり、色々忙しい。

「時間的に無理かも」

『夜、遅くてもいいんだけど』

「…じゃあ、俺の仕事が終わり次第でどう?」

『それでいいよ』

梓は目の前で怪訝そうな顔をしている。

明日は、プロ野球は休み、か。

だから明日、なんだろうな。

何の話をするのやら。