幼なじみの彼と彼女〜大人編〜

「…はい」

俺は梓に背を向けてため息をつく。

家族とはいえ…午前3時に電話をしてくるのは、どうかと思うけど。

「うん…そうね」

淡々と梓は答えている。

「えっ…」

急に梓は言葉に詰まった。

「でも…」

梓は俺の背中を叩いた。

ちらっと見ると明らかに動揺している。



…旦那にバレたか。

離婚するのは確定的だとはいえ。

人妻だからな、梓は。