「末娘のことを思って、毎日毎日がそりゃ暗いんや、ずーっと思い悩んだんや、世間の見る目は厳しいってな。自分が見て居る目とは違うんやろかってな。あれから十日程して、家の前の畑の草取りをしたんや、独りでな。そしてな、腰を伸ばして川向こうをぼんやりと眺めたんや。桜の花が満開やった。だけどな、その桜の花、自分をあざ笑って居るような気がしてな、何の楽しさも感じないんや」
桜咲く
春は来たれど我が心
沈む思いをたれ知るべきや
桜咲く
春は来たれど我が心
沈む思いをたれ知るべきや


