「つーか、草野君に告白するとか生意気なんだよ!」 草野君に好意を寄せている、女の子の一人が、あたしにわざと聞こえるように、大きな声で言った。 「しかも、フラれてるとかまじださいし!」 別の女の子も口を挟む。 朝早くから、嫌な気分だ。 席に座って本を読み、なるべく悪口が聞こえないよう努力する。 ななはまだ学校に来ていない。 なな・・・!早く来て・・・!