季節外れの卒業旅行

恥ずかしいんだよ!
自分の年を考えろ
んで、自分の顔を見て行動しろよ

女性も嬉しそうな顔をすると、瑞希に向かって走り出した

え?
瑞希の言う通り、可能性ありなのか?

女性の頬笑みは、明らかに恋をしているように見える

その女性と一緒にいる女は、冷やかに二人を見ていた

俺と同じような立場な奴がいた

冷やかな視線を送っている女と目が合うと、俺はお辞儀をする

「久我さん、来てくれてありがとうございます」

「なんでや、来るに決まってるやんか
実花ちゃんのためなら、たとえ火の中やって…」

「時間」

俺が腕時計を叩いて、瑞希に知らせた

いちゃいちゃするなら、船に乗ってからやれよ!