季節外れの卒業旅行

「御苦労さま
じゃ、私の家に行く?
竜也用の枕を買っておいたの」

「本当に?」

「ええ」

「行く」

「じゃ、ちょっと待ってて」

遥が監察医務局へと入っていった

俺は壁に頭をつける

別れ話を切り出されなくて良かった、と安心した

俺には遥しかいないから……

俺を理解してくれる女性は……遥しかいないんだ