「泣くってことは……何となく気付いてたの?
真琴さんが犯人かもって」

「ちが…だって…真琴は…」

実花が首を横に振った

涙が横に飛んでいく

「知ってたんだ
昨日、真琴の部屋で休んだよね?
そのときの証拠の品になるようなものを見た?」

「見てない! 私は何も知らない」

実花が必死に首を横に振る
横に振れば、振るほど
俺の心は、真琴の犯行を確信していくばかりだった