「俺の心はロンリーハートや……竜ボンの趣味に付きおうたばかりに…」

瑞希が肩をがっくりと落として、泣き言を呟く

俺と瑞希は、食堂の片隅で小さくなっている

俺たちの手荷物は、食堂の真ん中に広げられている

「竜ボン、ぎりぎりまで真実は言うなや
悲しむ人がおる」

真琴と実花の二人が、俺らから視線がそれた際に瑞希が囁いてきた

「わかってる
俺だって、無闇に推理ショーを繰り広げようなんて思っていない」

食堂には全員が集まっている

徹と沙羅も、食堂の隅にいるが、俺らほど肩身の狭い思いはしていない