「元気だったか?」
「んなはずないじゃん…」
「俺…のせいだよな…俺…」
「いいよ、もう。気にしてないから」
気にしてたけど…
「奈緒に酷いことしちまった…ごめんな…奈緒…傍に居てやれなくて…」
「いいってばっ…//いいっつってんじゃん…」
和也の馬鹿野郎
もう忘れてたつもりだったのに…
和也がそんなこと言うから
あたし…
「ばかっ//」
悲しくなっちゃうじゃん
あたしはその場から走り去った―
「奈緒っ!!」
って和也が呼んでたけど、
そんなの聞こえないし…
あたしまた好きになっちゃうじゃん
だってあたしも馬鹿だし
ガシッ――…
誰かに腕を掴まれた―
