私が去ることを惜しんでくれる人もいた。


その中の数人は、私が足しげく通っていた医院の関係者。


無口で人見知りをする先生とどうにかこうにか仲良くなり、


門前薬局の薬剤師さんや受付の人、看護婦さんと、


スタッフの方全員に良くして頂いた。


スタッフの方々と飲み会をやったこともあった。


もちろん、営業成績も少しだけど上がった。


そんな大事な取引先。


サボりグセがついてからも、ここには毎週顔を出していた。


気持ち的にブルーで辛くても、ここに来ると笑顔に会えた。



辞める事を伝えるのが寂しかったのは、私的にもここだけだった。