カフェで準備を整えると

洋館…ではなく、会社のビルに向かう。

受付で、担当者の名前を告げると、立派な応接に案内された。

どっしりした、楕円形の大きなテーブルの周りに

これまた大きな黒い革のソファが置かれている。



面接官は、二人でやってきた。

クリップボードを片手に、笑顔で入って来る。

「本日はよろしくお願いします」

挨拶をして着席すると、コーヒーを出してくれた。


自分は面接に来ているだけなのに…

お茶を出されるなんて、ビックリだ!!



でも、採用側にとっては、私はある意味お客様。

評価をする対象でありつつも

あんまりぞんざいな扱いをしたら

「なんだこの会社は」ということになる。



新卒の時は、こちらから企業を品定めするようなことは

思わなかっただろうけど…今は違う。


企業側も、学生に接するのと一応社会人に接するのは

態度が違って当たり前なのかもしれない。