さて、話しは商品の物神性についての議論を終え、さらにお金を通して現れる人間社会の構造、という議論を進めていくものとなっています。といってもこれまでみる限り、マルクスが示している「人間社会」とは、あくまで、「お金に現れる」もの、とくに、「価格に反映されるもの」ということで、そういう点では近代経済学と大きく違いはないのかな、と思います。どうなんでしょうか。

細かく見ていきますと、…