恋はモウモク

「誰もいねぇ~」

「そうだね~。でも気持ちいいね!」

この公園は広くて、公園の中に水が流れて橋が架かってたりしてすごくきれい。住宅街に囲まれてるけど、夜はあんまり人気がない。

「ブランコ乗ろうよ!!」

私が先に座って、後から平塚クンも来た。

「ブランコ乗りながらビール飲んだら酔いそ~」

「あははは、だねっ。」

その後、公園の色んな遊具を子供みたいに一通り遊んで、ベンチに座ってビールで乾杯した。遊んでたから、ビールは少しぬるくなっちゃってたけど運動??した後でおいしかった。


「ねえ、何て呼んだらいいの?」

突然私は聞いてみた。

私は、平塚クンを呼ぶとき、もっぱら ”ねえ”とか”あの”とかばっかり。
何でかというと、平塚クンも私のことを、”ねえ”とか””あのさ”とかだから。
私が、平塚クンのこと名前で呼んだら、私のことも呼んでくれるようになるのかな・・・って、ずーっと気になってた。


「うぅ~ん・・・・えぇ~っ・・・」

やっぱり平塚クンはテレやなんだ。


クスっ。

「じゃあ、ヒロくん、ひーちゃん・・・どう?」

「うぅ~~ん・・・」

クスクスっ。

「じゃあ、ひーちゃんでっ!」

「うっ、うん・・・・」

こんな感じでほとんど無理やり私が決めちゃった。

でっ、私のことは・・・・??

・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
「でさぁ~花火しない?」

って!!

その話終わりぃ??私のことは何て呼んでくれるのぉ??

はぁ・・・

自分から言えないのもダメだけどさぁ・・・

なんか調子乱されるよ・・・私ばっかり追いかけてるみたい・・・