恋はモウモク

「久しぶりっ、どうよ～！？」

会うなり話を聞きたがる千晶。さっきまでちょっと寂しかったけど千晶のハイテンションで一気に元気になれた。

「あはははっ。この間の土曜日に初デートしてぇ、付き合うことになったんだぁ～」

「うんうん。よかったねぇ～。で、どんな感じっ！？」


寂しい気持ちや、不安なことは言わなかった。言ってしまったら「やっぱりタイちゃんの方が花帆に合ってるんじゃないの～？」と言われそうで・・・


私が一通り報告し終わると、千晶が言った。


「でもさ～何か大きいタイちゃんと小さい花帆でバランスとれてたから、平塚クンと並んでる花帆って、何か不思議かも・・・」

何気なく言われた言葉に小さなショックを受けた。

平塚クンは小さい訳ではないけど、タイちゃん程は背が高くない。

確かに、私とタイちゃんを見慣れた人にとっては違和感があるのかもしれない。

でも、そんな些細なことでも「タイちゃんの方が花帆に合ってるんじゃないの？」って言われてるみたいで否定されてる？？って思ってしまう私は大分弱ってる？？


でも、いくら周りがそんな風に思っていたとしても、やっぱり違う。


私はタイちゃんに未練はない。


分かれたことを後悔なんてしてない。


私が好きなのは平塚クンしかいないんだ！