恋はモウモク

次の日も品質管理質の窓から、平塚クンも車を見送り、後を追うように自分も退社。

だけど、電話はしなかった。

毎日掛けるのもどうなんだろ??と思ってメールにした。お疲れ様と今日の報告をして終わり。

タイちゃんと付き合ってた時はこうじゃなかった。

会いたい時に会って、話したい時に電話して・・・・

こんな事したら嫌われるとか、今迷惑かなとか、些細なことは気にしないでいられた。

タイちゃんの時と比べてはいけない。

自分でもわかってる。

まだ付き合い始めたばかりだし、それに、私はタイちゃんを捨てて平塚クンを選んだんだ。

でも、だからといってタイちゃんが恋しいわけじゃない。

まだしょうがない。ゆっくりお互いにわかり合えるようになればいいんだ。

そう自分に言い聞かせながらも、私の中に寂しさが少しずつ積もっていった。

早く帰ってきたのに何もすることがない。


あっ、そうだ!千晶にちゃんと報告してないや。

すぐにメールして、千晶が帰宅したら家にお邪魔する約束をした。