恋はモウモク

事務所の戸締りをして、二人で平塚クンの車へと向かう。

はぁ~。ドキドキする・・・


今までは遠目に見ていただけの車に近づいて行く。

平塚クンが鍵をピッ と押してドアを開けてくれた。

「どうぞ。」

「ありがと。」

助手席に座る。

「家どっちの方?」

「えっと、○○コンビ二から左へ曲がって・・・・」

「オッケ。結構近いね。」

車がゆっくりと走り出す。

カーステレオからは、平塚クンが最近お気に入りだと言っていた曲が流れてる。


この助手席に、彼女も乗ってたんだよね・・・・

ここ、私の席にならないかな・・・・


言わなきゃ!

言わなきゃ!

もう家は目の前だ。

「ここ?」

「うん。ここ。」


着いてしまった。

今言わなきゃ!!!