今回の仕事は簡単だ。

洋館に潜んでる犯罪者を捕まえるだけだ。
ただ、新米の月影達にそんな仕事が来るはずも無く二人は周りの警備だ。
一般人を近付けないように。
そして誰も逃がさないようにするのが仕事だ。

「…にしても静かだなぁ」
「中に既に突入したらしいけどね」
「ん〜…暇だなぁ」
「遅刻したくせに…」
「それを言うなよ」

すると洋館の中から何発かの銃声が響いた。

「お〜。頑張ってるな〜」
「呑気だねぇ…」
「あ、少し聞いて良い?」

月影が火螺に聞く。

「ん?何?」
「火螺の家族ってどこにいるの?」
「家族に挨拶!?早くない!?」
「…いや、意味分からんし」

火螺が月影を見つめる。

「…何?」
「…お兄ちゃん!」