テイストPEACH

僕の肩に何か温かいものが触れた。


いつの間にか美里が僕の肩に頭をもたげて、静かに沈もうとしている夕日を見つめていた。


「祐樹…」


美里の瞳は潤んでいた。そして、一筋の涙がこぼれた。