海の向こうから優しく潮風が吹いてくる。 そして静かに余韻に浸る僕らから桃の香りを盗んでまた消えて行く… 今は潮風が、 そして海が憎い。 僕は座り込みジッと地平線を見つめる。 大きな夕日がゆっくりと海の中に沈もうとしていた。