何気ない1日が始まります。
今日僕と君は商店街を歩くことにしました。
 
 
道すがら、
僕「楽しそうですね」
君「一緒に歩いているのです」
僕「それが楽しそうにしている理由なんですか」
君「…」
 
ちょっと会話をしました。
 
 
商店街にはたくさんのお店があります。
パン屋、薬局、本屋、花屋、浮浪者、眼医者。
そのなかで君は雑貨を売っている露店をみつけました。
 
 
君「何かほしいものはありませんか」
僕「何も見るものはありません」
君「…これがいいです」
 
君は手に白いリボンをもっていました。
 
 
君「これください」
 
ちぐはぐな会話をしている露店のおばさんは、磔にされた状態でこちらを見て、
 
 
「あげないよ」と言うので
 
 
君「うれしい」
 
 
 
僕達は帰ることにしました。
 



夕焼けがきれいです。
僕達は並んで歩きます。
君は手に白いリボンを持っています。
街灯に火が灯りました。