俺は軽く手をあげ、走っていく風歌の後ろ姿を見送った。 あまり高くない背と、細っこい体。 そんなんであんなきかない子供、育てていけるのかよ。 なんて心配しつつ。 …俺はゆっくり手を降ろす。 心の中の切なさが、広がるのと同じスピードで。