チャイムがなる。

今日も授業が終わった。
あたしは、弓道部の練習に向かう。

途中、携帯がなった。
着信? 何だろう? 公衆電話かな?

「はぃ? 片山です」
「美月か?俺だけど。」
亜希からの電話だった。
「亜希?どうしたの?」
「嫌、どうしてるかなと思って。てか、暇で。」
「暇であたしに電話したの? 相変わらず、いい加減だね」
「悪い」

ちょっと虐めてみた。 この人は、素直に言わないから。 「明日、チョイチョイと走りなね。怪我だけ、しないでね」
「あぁ、ありがとう。 せいぜい頑張るわ。お前も、しっかりな。部屋掃除しとけよ」
「うるさい さっさと帰ってこい」


はぁ。早く帰ってきてよ。あたし、大変なんだよ…。
亜希がいないと壊れるよ。