「本間君?私と付き合って下さい」

「悪いけど、俺、今は付き合うとかあんまり興味ないから…」


これで2回目だな… 俺は、高校に入って告白を受けた。2回目…
陸上で、大会に出てそれなりに結果がでていたし。やっぱり、まだ踏ん切りがつかなかった…

「ただいま」 俺は、家に帰ってきた。 おかえりなさいとは、言われない。 俺は、いない人だな。

「亜希。そういえば、電話があったわよ」 電話の横に、番号と名前が書いてあった。 御厨花梨? 誰だ? 知らないな…

見ず知らずの名前だったが、何か気になって、電話をしてみる事にした。

「もしもし、御厨でございます。」なんか、品のいい声。 「あの、本間と申しますが、先ほど電話を頂いたみたいなんですが、花梨さんいらっしゃいますか?」「はい。少々お待ち下さい」

保留音がなる。誰だ?忘れてるだけかな?

「もしもし。」電話に女の子がでた。

「もしもし、本間ですが、どちら様ですか?」 「いきなり電話してごめんね。あたし、美月の友達の花梨っていいます」

 思いがけない、お節介だった…