おれがいる土手の上には、満開の桜がズラリと並んでいる。

おれが大好きな場所。

江戸時代から花見の隠れたスポットだったらしいこの場所は、今でもこの時期になると地元の人が大勢押し寄せる。

今日もまだ朝9時前だと言うのに、すてに激しい場所取り合戦が始まっていた。

シートを広げて、楽しそうに酒や弁当を広げる人々を横目に、おれは土手から川を眺めていた。



日光に照らされて光る水面。

そして咲き誇る桜たち。

まさに絶景と呼ぶのにふさわしい。




この場所で、おれは。




告白した。





大好きなあの子に。