タッタッタッタッ

「つばさ、走るの早ーい。もっと遅く走って~」

「えっ。ムリ!!」

私はもっと早く走ってしまった。早いなんて、生まれて初めて言われた事で、
顔が真っ赤になってしまった。



パンパン  キュキュパン   パンキュッ

うわぁー・・・。うまい・・・。

「先輩うまいね・・・。やっぱり中学とは違うって感じあるよね~・・・・」

「私、入部届けだしてくるっ」

「あっ。待って!!奈緒も行く!!」

パッ。  (あっ・・・。亜南君だ・・・。入るのかなぁ・・・・。)

「つばさッ!何してるのっ早く早く!!」

「あっ。今行くっ。ごめん。」