「本当は?」 相手が困る事を承知で、わざと尋ねた。 数秒待って、言葉が無いのを確認してから、謝った。 「ごめんなさい。 本当は、どうでもよかったんです、理由なんて……」 追いかけて来てくれたこと。 それが例え義理だったとしても、嬉しかったから。 私は涙を拭って、精一杯笑ってみせた。 暗い部屋で、どこまで伝わるかは分からなかったけど。