でも、悔しさより恥ずかしさが勝った。 私は赤面したまま、何も言えなくなってしまった。 ……こういう事が、 「そんな事あるわけないじゃないですか」 と笑って言い返せるくらい、大人になれたらいいのに。 だけど、私には出来なかった。 それが酷く、もどかしかった。 「わっ……私、帰ります!」 それだけ喚いて、逃げるように部屋を後にした。 顔から火が出るようだった。