“俺様”大家の王国




「は、な、し、て!」
 

無理矢理引き剥がすと、小林君は舌を出して笑っていた。


「な、な……何なんですか、今の!」


「顔が赤いけど大丈夫?」


「だっ誰のせいだと……!」
 

私は、怒りや混乱に任せて、彼の胸をどんと拳で叩いた。


「ゲホッ! ……み、鳩尾…ッ……ゲホ!」


「謝りませんからね!」
 

……とは言いつつも心配になってきたので、一応コップに水を汲んで、渡してあげる。
 

小林君はそれを一気に飲み干すと、シンクにコップを置いたと見せかけて私のスカートをズガッとめくった。


「水玉!」


「ギャ―――!」


「あはははは……! 


駄目だよ、こんな簡単に隙なんか見せちゃ! 


これからは気を付けなよ、じゃあね!」