……こんな私の悩みを、贅沢だと呆れる人もいるだろう。 だけど私には、切実な問題だった。 母の思う通りには、絶対ならない。 腹いせに、今まで我慢してた分だけ、 うんと迷惑をかけてやりたかった。 かといって、犯罪関係に身を落とすのは、私自身の為にならない。 だから、私と母の間には、絶対的な距離が必要だったのだ。 それが、逃亡という形を取っただけの事。 私は一円の得にもならない見栄を張りながら、 眠りに沈んだ。