「……とりあえず、着替えよっかな」
落ち着いた頃にそう言うと、十郎さんはさっさと廊下に出て行って、私が着替えるのを待ってくれた。
(よかった……『前に、僕が着替えてる時同じ部屋にいたんだから、今度は僕の番です』とか言われないで……)
「終わりましたよ」
着替えが済んでから呼ぶと、十郎さんはすぐ部屋に戻ってきた。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………とりあえず」
鞄を開けたら、どうやら私の友人が突っ込んでおいてくれたらしい、
差し入れの袋がたくさん入っていたので、
「食べますか?」
提案したら、彼は頷いた。



