イベントに仮装は付き物と言っていいだろう。
メイド服の他にも、怪獣のパジャマ、日本代表サッカーチームのユニフォーム、ゴスロリ、ガスマスクの謎の人。
他にも、ピエロになり損ねたような、中途半端な格好の人もいた。
そして皆、一様にボックスを肩から提げ、各々の商品を売り歩いていた。
虹色のウィッグを被ったり、背中からピンク色の羽根を生やした女の子もいる。
メイド服なんて、地味な方だ。
だから、負けないように、私達も笑顔で声を張った。
「二年B組メイド喫茶やってまーす!」
「ゴスじゃない本格メイドのいる喫茶店でーす!」
「休憩は、ぜひ二のBへ!」
飽きるほど声を出して、それなりにお客を確保した頃、私達はピロティから中庭に移動する事にした。



