“俺様”大家の王国




――二日目の午後。

客足が学生レストランへ流れた為、たまたま途絶えてしまった時の事だった。


「あ、緒方さん。

どうする? 呼び込みする? それとも上がる?」
 

委員長が提案してくれたものの、スタッフのほとんどはまだ思案中だったので、

よく相談し、結局私は三十分ピロティのところで呼び込みをして、

切りの良いところで上がる、という事になった。


今度は、一緒に上がる事になった、佐和と組んだ。


「あー、……何か、最初はかったるかったけど、腹くくってやってみると、楽しいもんだね」
 

佐和が、階段を降りながらしみじみと言った。